フランス語翻訳者を目指そう!
「フランス語翻訳者になりたい!でもどうすればなれるのか分からない…。」
そんな方のために、ここではフランス語翻訳者になる為の道のりをご紹介しています。
1.本を読む
ジャンルを問わずたくさんの本を読み、そして考えましょう。ここで考えるのは、「文章を読むのが本当に好きかどうか」ということ。翻訳者はそれこそ1日の大半の時間を原文を読むことに充てています。翻訳するためには、原文を読み、自分の中で咀嚼する必要があるからです。そして出た答えが、「やっぱり文章が好き!翻訳者になりたい!」というものだったら、次のステップへ進みます。
2a.翻訳学校
翻訳という作業を知るための入り口とも言える、翻訳学校。「翻訳」への取り組み方や姿勢、フランス語を学ぶことができます。「翻訳者」というゴールを目指している同志に出会えるのも、翻訳学校に通うメリットの1つ。そこで出会った同志は、翻訳者としてデビューした後も、心強い仲間としてあなたを支えてくれるでしょう。そして翻訳学校の講師の多くは現役翻訳者であるため、優秀な成績を修めることができればデビューのきっかけを作ってもらうことも…。
2b.独学
独学で翻訳の勉強を積み翻訳者としてデビューした人もいます。自分の好きな時間に勉強することができるので、時間的に拘束されることがありません。しかし、独学で翻訳の勉強をするのには大変な労力が必要です。
2c.入社
出版社や映画会社に入社し、そこで翻訳技術を習得して独立するというケースもあります。実践的な翻訳技術と人脈を確保することができますが、出版社や映画会社に入社すること自体が難しいのが難点です。
3.デビュー
翻訳技術をバッチリ習得したなら、いよいよ翻訳者デビューです。初仕事の取り方を翻訳スタイル別にご紹介します!
出版翻訳の場合
書籍を翻訳する出版翻訳。
出版翻訳の仕事をもらうのに1番の早道は、現役翻訳者から仕事を紹介してもらうことです。また出版社に自分で書いた訳文を持ち込んで、直接編集者に売り込むという方法もあります。
映像翻訳の場合
映画やTVドラマの字幕を作成する映像翻訳。
出版翻訳と同じく、仕事を紹介してもらうのが一般的です。映像翻訳業界は、ある程度実績がある人以外の売り込みをまず受け付けないという体質があるからです。
産業翻訳の場合
企業が作成した契約書などの文書を翻訳する産業翻訳。
いわゆるビジネス翻訳です。企業に直接営業をかけてもいいですが、産業翻訳専門会社に登録するのが1番の早道です。
翻訳者に必要な技術
翻訳者になるためには、特別必要な資格はありません。確かな翻訳スキルがあれば、誰でも翻訳者になることができます。ここでは、翻訳者に必要な4つのスキルを紹介します。
原文読解力
翻訳者になるには、日本語を理解しているように外国語も理解している必要があります。原文を完璧に理解していなければ、完璧な翻訳をすることはできません。
日本語文章力
「原作者が日本語で作品を書いたかのように翻訳すること」が最高の翻訳だと言われています。そのため翻訳者はどんな文章であっても瑞々しい日本語で訳せるよう、卓越した文章力が必要です。
翻訳技術
上記の2つ「原文読解力」と「文章力」だけでは不十分です。素晴らしい翻訳には「翻訳技術」の存在が必要不可欠なのですから。
例えば「il」や「elle」などの代名詞をどう訳すか?フランス語ではこういった代名詞が頻繁に使われますが、日本語の文章を見ると、「彼」や「彼女」はそれほどたくさんは出てきません。これはフランス語と日本語の構造のちがいからくる問題ですが、この代名詞を省略するか、ほかのものに置き換えるか、そのまま訳すかは、理論を裏付けにした高度な判断と技術が必要です。
調査力
翻訳をするには語学的な知識だけではなく、背景の知識が必要。そのためには調査力が必要です。まずはその原文を理解するために最低限の知識を調べましょう。例えば原文がダム建設の話をしていたら、ダムの構造がどうなっているか知らなければ訳せません。書かれていることについての知識がなければ、翻訳することはできないのです。
翻訳学校で学ぼう!
「単なる和訳」では、プロの翻訳者として活躍することはできません。「原作者が日本語で作品を書いたような翻訳」ができるように心がけましょう。そのためには、確かな翻訳スキルが必要不可欠なのです。
翻訳技術を習得するためには様々な方法がありますが、1番効率的な勉強法は翻訳学校に通うこと。現役翻訳者である講師から、専門的な翻訳技術を学びましょう。
翻訳学校のメリット
専門的なスキルを習得できる
講師の多くは現役翻訳者なので、“生きた翻訳技術”を学ぶことができます。
仕事を紹介してもらえる
成績優秀であったのなら、講師から仕事を斡旋してもらえる場合があります。翻訳学校を上手に活用して、翻訳者デビューを目指しましょう。