映像翻訳とは?
映像翻訳とは、映画やTV番組などの字幕や吹替、ボイスオーバーの翻訳原稿を作成する仕事です。映像(口の開き方など)を意識した翻訳をしなければならないので、他の翻訳とは少し毛色の違ったジャンルだと言えます。
映像翻訳のマーケット動向
ここでは映像翻訳の主だった5つのマーケットと、その動向をご紹介します。
地上波TV放送
海外ドラマやドキュメンタリー、アニメやニュースなどを翻訳するTV翻訳。海外TV番組の人気が高まるにつれ、翻訳者の需要も増加傾向にあります。
BS・CS放送
海外のBS・CS放送を翻訳するBS・CS翻訳。地上波TV放送に比べるとチャンネル数が多いため、多くの翻訳者を必要としています。
劇場公開映画
映像翻訳市場の中でもっとも歴史ある映像翻訳の市場。子供アニメから大人向けの映画まで、現在の日本ではたくさんの劇場で外国映画を見ることができます。また年を経るごとに公開本数が増加しているので、これからも数多くの翻訳者の需要が見込まれています。
DVD
映画やドラマのDVDについている特典映像の吹替や、字幕の原稿を作成するDVD翻訳。監督や出演者などのコメントや解説を翻訳します。日本におけるDVD市場は非常に巨大なので、それに見合う人数のが翻訳者必要とされています。
WEB映像
WEB上の映像における字幕や吹替を作成するWEB映像翻訳。ネット上でのみ公開されているCM映像やミュージック映像など、これからの伸びが期待される市場です。
映像翻訳者になるには?
ある程度の実力がないと、映像翻訳者として活躍することはできません。では、どのようにして実績を積めばいいのでしょうか。ここでは実績の積み方を具体的に紹介すると共に、映像翻訳者デビューの方法をお教えします。
1.映像翻訳専門スクール
映像翻訳専門スクールで基礎知識や業界事情を学びましょう。
優秀な成績を修めることで、日本語版製作会社へ推薦入社できるケースもあります。そのため映像翻訳専門スクールは、映像翻訳業界の登竜門的存在になっています。また推薦入社ができなかった場合はスクールで学んだことを活かし、日本語版製作会社へ売り込みましょう。
2.日本語版製作会社
現在活躍している映像翻訳者は、日本語版製作会社にて翻訳技術を積みフリーとして独立した人が多くいます。このような人が多いのは、実践的な翻訳技術を習得できることと、業界に人脈ネットワークを構築できるからです。あなたも確かな実力と幅広い人脈を構築できたのなら、映像翻訳者として独立して活躍できるでしょう。
気になるギャラは?
映像翻訳業界の一般的な報酬をご紹介します。
番組ジャンル | 種別 | 10分あたりの料金(税込) |
情報番組 | 字幕 | 9,000円~15,000円 |
ドラマ | 字幕 | 15,000円~20,000円 |
スポーツ | 吹替 | 8,000円~12,000円 |
TV映画 | 字幕 | 15,000円~22,000円 |
TV映画 | 吹替 | 10,000円~25,000円 |
DVD | 字幕/吹替 | 10,000円~25,000円 |
トレーラー | 6,000円~7,000円/2分(トレーラーは2分程度の映像が多いため) | |
放送局への出張翻訳 | 15,000円~20,000円/半日 |