出版社に持ち込みしよう!
出版社は常に売れる本の企画を欲しています。そのため翻訳の実績がなくても、出版社が欲しがっている売れ筋の本を持ち込めば、きっと歓迎されることでしょう。そのためにも、日頃から未翻訳の面白い本を探す努力をしましょう。面白い本が見つかり次第、企画書を作成します。企画書には、作品概要、魅力、作者略歴、海外での評価、日本における想定読者層、試訳を盛り込みましょう。
持ち込みまでの流れ
1.原書を選ぶ
「面白い本、売れそうな本の情報ならいつでも欲しい」というのが編集者の本音です。では、どのようにしたら面白い、あるいは売れそうな原書を探し出すことができるのでしょうか?
具体的な方法としては、海外の書評誌を読むこと、書評サイトで調べることなどが挙げられます。また海外に行く機会があれば、書店を巡ってみるのもいいでしょう。面白そうな本を見つけたのなら購入し、実際に読んでみましょう。その本を楽しむことができたのなら、日本市場に受け入れられるかどうかを考えます。「こういう理由があるから、日本の読者から受け入れられる」という明確な根拠をもとに次のステップ、企画書作成に進みます。
2.企画書作成
出版社に持ち込みたい本が決まれば、次は企画書を作成します。企画書の基本構成は以下の通りです。
作品概要/魅力/海外での評価/作者略歴/登場人物表・目次/内容の要約(フィクションの場合はあらすじ)/日本における想定読者層/試訳
企画書作成のコツ
自分の考えや感想だけではなく、様々な角度から作品の魅力や特徴を捉え、企画書に盛り込むといいでしょう。“作品を評価している”という立場にあることを忘れずに。自分の感想しか書かれていない企画書であれば、それは企画書ではなく、単なる読書感想文でしかありません。
3.出版社に持ち込み
企画書が完成したら、どの出版社に持ち込むのかを決めます。
持ち込みたい本の企画と似た傾向の本を出版しているところを探しましょう。日頃から書店に赴き、出版社ごとの傾向を調べておきます。インターネットの利用もお勧めです。